当時を思い出す

・小野田寛郎さん死去、終戦知らずルバング島３０年間任務続行　９１歳　自然塾で育成に尽力

・死去の小野田氏「日本で死にたい」　ブラジル移住、牧場経営「苦ではない」


思えば、小野田さんが発見された時代、戦争はまだ身近な事だったんだなあ。

戦争を体験した人たちの方が、まだ多数派で。

そもそも自分が生まれた時だって、まだ戦争が終わって十数年しか経っていないんだもんなあ。

亡き自分の父親も小野田さんとほぼ同じ世代。
シベリア抑留帰りで、足に生々しい銃創があったりして。

小野田さんは、何かこう、いかにも「兵士」という印象がある。

その2年ぐらい前にグアムで発見された横井庄一さんとは正反対のイメージ。

「救出」された時に、出迎えた人たちに敬礼してたのがもの凄く印象的だった。

まだ戦争が終わった事を良く理解出来ていないのでは？

なんて当時は思ったが、あれは多分最大限の自分なりの矜恃の表現だったのだろう。

こうして、どんどん戦争をリアルタイムで体験した世代が亡くなられていく。

皮膚感覚で「戦争」がわからない世代だけになった時・・・・・大丈夫か？


まずは謹んでご冥福をお祈り致します。